竹垣製作が楽しくてたまらない長岡銘竹の職人の真下です。
今回はイタリア・ローマでのイベント体験記をお届けします。
イタリア・ローマでのイベントは京都府亀岡市の斎田石材店さんの斎田さんとご一緒させていただきました。
夏にはアメリカのアンダーソン庭園へもご一緒させて頂いてますので、気心の知れた仲間です。
今回のイベントの内容は…本物の日本の文化をお届けする事が共通の思いとして持っていたローマの日本料理店「Doozo」さんで、石工芸と竹工芸の実演と講演、展示、ワークショップ、交流会を開催し、現地のニーズを探り出し現地のデザイナーや職人との「新たな工芸を作る!」という事を目標に開催しました。
実演についてですが、いつも問題となるのは材料です。竹は世界各国どこの国でも生えている訳ではないので、事前に手に入るかどうかチェックします。手に入るといっても細かったり汚かったり…やはり日本の竹は綺麗だし扱い易いし、結局日本から材料の供給をしています。
当初、アメリカの時と同じように日本郵便のEMSか何かで送る予定をしていましたが、イタリアって税関の検査が凄く厳しくて日数がとてもかかる上に、下手したら日本に戻ってくる可能性も高いらしいです。イベント時に道具や材料が無いと大変なので、今回考えた策は僕達が乗る飛行機に預け荷物として一緒に持って行く方法を取りました。
ちょっと怪しいですが、こんな感じで大きな荷物を持ちながらの旅になりました。
大きさに制限があるので実演用には小さな光悦寺垣を二台作りました。
飛行機の窓からは僕らのイタリア訪問を祝うかのような素晴らしい雲海と夕陽を見る事が出来ました。
イタリアへ到着するとなんとベンツのタクシーがお出迎えに来てました!おおっ!
ちなみに…イタリアの税関では、竹は問題無く通る事ができます。
到着初日、
Doozoさんの玄関にはイベントの告知のため僕らのポスターが貼られています。
イベントの3日前ですが早速店内のディスプレイを・・・ボトルスタンドを展示させていただきました。
晩御飯は本場のイタリア料理を!ということで、
早速パスタ🍝とワイン🍷です。
石造りの街並みがなんとも言えず、映画のセットの中にいるような違和感がずっとありました。
次の日から、イベントまでの2日間を利用し、
・大使館へご挨拶
・文化会館へご挨拶
・ Orto botanico(ローマ植物園)へ視察
・博物館へ視察
・ちょこっと観光(笑)
なんと!Orto botanico植物園には、竹が!!!それも竹藪が!!!!!
まさに京都な雰囲気で驚きました!
この植物園は大学が研究のために管理している植物園らしく竹は約100種類ほどあるようです。
竹を切らせていただけないか、交渉したところ・・・なんとOK!
急遽、イベント用に青竹のおちょこを作ることになりました。
植物園の管理をしているPacoさん、どうもありがとうございました!
イタリアへ来ても忙しい日々ですが、ちょこっと観光も出来ました!
「真実の口」
「コロッセオ」
「circo masshimo」という遺跡跡。
僕の名前が“マシモ”なので、遺跡跡よりもこの看板に目がいってしまい、思わずパシャリ(笑)
masshimoって、なんとイタリア語で「最上級」って意味なんですって!!
偶然とはいえ、そんな名前だったことに感謝し(笑)、明日からのイベントに備えます^ ^
イタリア🇮🇹出張体験記②へ続く・・・