龍安寺垣

 

今回は、東京都豊島区西巣鴨の西方寺様にて施工させていただいた、杉皮垣・龍安寺垣の施工事例をご紹介いたします。
寺院の落ち着いた景観に調和するよう、自然素材の風合いを活かしながら、空間全体の印象を整える外構として丁寧に施工いたしました。

寺院の景観に調和する杉皮垣・龍安寺垣

寺院の外構では、建物そのものを引き立てながら、周囲の景観に自然になじむ納まりが求められます。
今回の施工では、落ち着いた佇まいを大切にしながら、杉皮垣と龍安寺垣を組み合わせ、空間全体に品のある印象を持たせる構成としました。

杉皮垣のやわらかな質感と、龍安寺垣の端正な表情を活かすことで、寺院らしい静けさと落ち着きを損なわず、自然に景観へ溶け込む外構に仕上げています。

寺院建築においては、主張しすぎず、それでいて空間全体を引き締める“控えめな美しさ”が重要です。
今回もそのバランスを意識しながら施工を進めました。

龍安寺垣

杉皮垣のやわらかな風合いと自然な美しさ

杉皮垣は、天然素材ならではのやわらかな質感と、落ち着いた色合いが魅力の意匠垣です。
木の皮が持つ自然な表情は、寺院や和風空間との相性が良く、周囲の景観にやさしくなじみます。

杉皮ならではの穏やかな風合いは、視線をやわらかく遮りながら、空間に自然な奥行きを与えてくれます。
人工素材では出しにくい、やさしく落ち着いた印象をつくれることも、杉皮垣の大きな魅力です。

今回の施工でも、寺院の静かな空気感を損なわないよう、素材の表情を活かしながら丁寧に納めています。

龍安寺垣が生む端正な印象

龍安寺垣は、整った意匠と端正な印象が特徴の垣根です。
均整の取れた意匠は、空間に凛とした緊張感を与え、寺院建築の持つ静謐な美しさをより引き立てます。

杉皮垣のやわらかさに対して、龍安寺垣は空間全体を引き締める役割を持ちます。
それぞれ異なる表情を持つ垣を組み合わせることで、単調にならず、自然で奥行きのある景観が生まれます。

素材の持つ個性を活かしながら、それぞれが調和するよう、全体の見え方を整えながら施工しました。

龍安寺垣 龍安寺垣

寺院外構は“主張しすぎない美しさ”が大切です

寺院の外構では、目立たせること以上に、建物や庭の空気に自然と寄り添うことが大切です。
杉皮垣・龍安寺垣ともに、空間を仕切るだけではなく、その場の印象を整える重要な要素でもあります。

視線の流れ、歩いたときの見え方、建物との距離感。
そうした細かな印象まで意識しながら納めることで、自然で心地よい景観が生まれます。

主張しすぎず、しかし確かな存在感を持つこと。
寺院外構では、そうした控えめな美しさこそが大切だと考えています。

龍安寺垣 龍安寺垣

東京都・関東圏で寺院の垣根・外構施工をご検討の方へ

寺院や和風空間における垣根は、単なる仕切りではなく、空間全体の印象を整える大切な要素です。
杉皮垣や龍安寺垣のような自然素材を活かした外構は、落ち着きのある景観づくりに適しています。

東京都内・関東圏内で寺院の垣根施工、和風外構、意匠垣のご相談をご検討の際は、景観や用途に合わせたご提案も可能です。
空間に自然と調和する、丁寧なものづくりをこれからも大切にしてまいります。

「職人からのコメント」

西方寺様からは2回目のご依頼となりました。

前回は約2年前に光悦寺垣と御簾垣の新規施工をさせて頂きました。

今回は古くなった建仁寺垣を杉皮垣へ交換・古くなった龍安寺垣を新しく施工させていただきました。

まずは、龍安寺垣。最近オーダーが多い竹垣です。菱目がかっこいいです。

この菱にしている竹は全て手割りで幅と厚みを揃えています。

それでは、制作工程をご紹介いたします。

龍安寺垣 龍安寺垣

菱が出来たら押さえ竹と冠竹を入れていきます。

龍安寺垣

冠竹の角度を合わすのが大変難しいですが、こちらも集中して手で角度を合わせています。

龍安寺垣 龍安寺垣

縄をかけて完成です。

龍安寺垣龍安寺垣

 

杉皮垣も同時進行で製作しました。

杉皮垣

こちらは既存の建仁寺垣より40cm高くして、瓦を被せました。

瓦が乗ることで、垣根部分はより長持ちいたします。

こちらのお寺では本堂で能のお稽古をされるなど文化的な活動に積極的なお寺でした。

我々の竹垣もたくさんの方の目に触れながら、経年変化を楽しんでいただけるのは大変嬉しいことです。

再度のご注文を賜りまして、誠にありがとうございます。