弊社代表の真下彰宏が京都新聞洛西版のコラムを執筆しております。
今回は、ついに開幕しましたEXPO2025大阪・関西万博!実は弊社も大きく関わっておりました!というお話と
万博のテーマでもある「いのち輝く未来社会のデザイン」について考えて見ました。
『伝統を未来へ』
大阪・関西万博がいよいよ開幕しました。情報がなかなか伝わってこないこともあり、なにかと批判されていましたが、行ってみるとそれはそれは驚きの空間となっておりました。規模の大きさに、童心に還って楽しむことができました。
弊社では会場内の竹の装飾に関わりました。寒さ厳しい季節や夜中の仕事など辛い思い出がありましたが今は良い思い出です。
さらに会場でしか販売されていない万博公式ライセンス商品も制作させていただきました。店内のサイネージには社名や私の映像も流していただきなんとも名誉なことです。竹とんぼやカスタネットなど昔からある玩具や、コップや花活けなど竹ならではの商品が並びます。日本の伝統的な竹工芸は海外の方々にも喜んでいただけそうです。
様々な制作に関わってきたこともあり、開幕日がとても待ち遠しかったです。大阪・関西万博の目玉の一つでもある大屋根リングのそばに立つとその迫力に圧倒されてしまいます。広大な敷地には、いくつものパビリオンが立ち並んでいます。今回の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。近年、世の中の流れが非常に早く、新しいことについていくだけで精一杯ですが、この万博ではもっと新しい、最先端の技術が体験できます。身近で未来のスタンダードが次々と体験が出来ることに興奮せずにはいられません。どのパビリオンも未来社会を見ているようで素晴らしかったです。
そもそも人間は伝統を守りながらも、その時代に合わせて形を変えて革新を繰り返すことで今があります。次はみなさんがこの万博で体感したことで夢が生まれ、さらに新しい未来を作ります。人類は、この万博を契機に素晴らしい地球を未来に残すアイデアを生み出し、一丸となり地球規模の進化が進むんだと感じます。子や孫やその先の子孫の笑顔のために、ぜひ万博を体感しましょう!
さて、4年間お世話になりましたコラム「竹の音」の私の担当は今回が最終回となりました。
まさに自分自身が革新するために引き受けたコラムでしたが、大きく前進出来た4年間でした。
昔も今も職人という生き物は挑戦をし続けています。これからも挑戦を恐れず、伝統を未来へ進めていきたいと思っています。
(京都新聞洛西版2025.4.22)
【真下彰宏プロフィール】
長岡銘竹株式会社代表取締役
竹工芸 竹垣職人
京もの認定工芸士
1977年横浜生まれ。5歳の頃に京都府長岡京市へ移り住み、「竹」と身近に育つ。
京都伝統工芸専門校で竹工芸を学び、卒業後1998年に長岡銘竹株式会社に入社。入社以来、師である三島一郎(京の名工)に師事し、竹垣製作に従事する。主な仕事に、桂離宮、京都迎賓館、平安神宮、松花堂庭園などがある。
2015年3月、京都府知事より、「京もの認定工芸士」に認定される。
2016年から、アメリカやイタリアで竹垣の製作実演やワークショップをし、海外での竹工芸の普及を目指している。
2020年コロナ禍では、新しいデザインの竹垣の制作、竹林整備活動や竹あかり、SDGsで繋がるアドベンチャーワールドとの商品開発、メディア出演など、竹の魅力を国内に伝える活動に力を注いでいる。
2021年に代表取締役に就任する。
Akihiro Mashimo
Bamboo fence craftsman
Akihiro Mashimo was born in 1977 in Yokohama. He moved to Nagaokakyo City in Kyoto at the age of five, where he grew up around bamboo. He learned bamboo craftwork at the Traditional Arts School of Kyoto and then entered Nagaokameichiku Co., Ltd. in 1998 after his graduation. Afterwards, he studied under his teacher Ichiro Mishima (a recipient of the Kyoto Prefecture Traditional Industry Excellent Craftsman Award) and made bamboo fences. His major works are found at the Katsura Imperial Villa, Kyoto State Guest House, and Heian Jingu Shrine. He was recognized as a Certied Kyoto Traditional Products Craftsman by the governor of Kyoto Prefecture in March 2015.
経歴
2013年 バンブーデザインコンペ 奨励賞
2014年 竹工芸公募展in京都2014 京都市産業技術研究所長賞
2015年 竹工芸公募展in京都2015 佳賞
2015年 京都府知事より「京もの認定工芸士」に認定される。
2016年 バンブーデザインコンペ 奨励賞
2016年 米国イリノイ州ロックフォードのアンダーソン日本庭園のJapanese Festivalに参加し、竹垣製作実演をする。
2017年 米国イリノイ州ロックフォードのアンダーソン日本庭園で、竹垣を製作する。Japanese Festivalに参加し、竹垣製作実演をする。
2017年 イタリア・ローマでギャラリー「DOOZO」にて竹垣製作実演・講演・ワークショップをする。
2018年 米国ミズーリ州セントルイスのミズーリ植物園で、竹垣を製作する。Japanese Festivalに参加し、竹垣製作実演をする。(3日間で2万人が来場する米国でも有数のフェス)
2018年 地元、京都府長岡京市のイルミネーションイベントで竹のオブジェ製作に携わる
2019年 米国フロリダ州モリカミ庭園で、竹垣を製作する。また、講演やワークショップ、竹垣製作実演をする。
2019年 イタリア・ローマでギャラリー「DOOZO」にて竹垣製作実演・講演・ワークショップをする。
2019年 竹とSDGsの関係を世の中に発信するために「竹のQRコード」の販売を開始する。
2019年 地元、京都府長岡京市のイルミネーションイベントで竹のオブジェ製作に携わる。
2020年4月 NHK WORLD-JAPANで国外向けに紹介される。
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/2029134/
(NHK WORLD-JAPAN Core Kyoto On Demand)
2020年 全国一斉点灯の竹あかり「みんなの想火」の京都の立ち上げメンバーとして放置竹林の竹を使った竹あかりの製作を始める。
2020年 学生と地元の企業とコラボし、モダンなデザインの竹垣を手がける。
2020年 地元、京都府長岡京市のイルミネーションイベントで竹のオブジェ製作に携わる。
2020年 アドベンチャーワールドのSDGsの活動に共感し、パンダの食べ残しの竹を使った製品の販売を開始する。
2021年1月 NHK京都放送局にて活動を紹介される。
https://www.nhk.or.jp/kyoto-blog/kyocolle/442826.html
2021年3月 KBS京都放送局にて活動を紹介される。
2021年4月 京都新聞でコラムの連載がスタートされる。
2021年7月 NHK京都放送局にて活動を紹介される。
2021年9月 KBS京都放送局にて活動を紹介される。
UNIQLOとのコラボ企画で工芸を学ぶ学生と商品を制作する。
2021年11月 長岡銘竹株式会社の代表取締役に就任
2021年11月 京都府亀岡市のイルミネーションイベントで竹のオブジェ製作に携わる。
2021年12月 地元、京都府長岡京市のイルミネーションイベントで竹のオブジェ製作に携わる。
2022年5月 MBS毎日放送「京都知新」で特集で活動を紹介される。
2022年8月 京都駅ビルで竹あかりイベントを開催する。
2022年12月 竹工芸の展示品評会において4つの賞を受賞!
2023年1月 朝日放送「ほな行こCar!」にて活動を紹介される。
2023年3月 MBS毎日放送「Catch!」にて活動を紹介される。
2023年12月 竹工芸の展示品評会において2年連続で4賞を受賞!
2024年6月 米国フロリダ州モリカミ庭園で、竹あかりのエキシビジョンを開催する。
2025年3月 竹工芸の展示品評会において2賞を受賞!