〜煤竹の玉袖〜
藁葺き屋根の天井で、何年もの間、囲炉裏の煙に燻され続け、独特の茶褐色や飴色になった竹を「煤竹」といいます。
1本の竹の中でも濃淡があり、煤竹のその美しさに魅了される方も少なくありません。
昨今では、藁葺き屋根の減少で希少価値が高い煤竹です。
そんな貴重な材である煤竹を全面に使った“玉袖”と言われる袖垣を作らせて頂きました。
煤竹を細く割り、芯材に巻くことで、肩の部分の曲げに対応しています。
高級な素材を活かす、最高の技術が結集されて出来上がることか分かって頂けると思います。