かつて三重県四日市市の繁栄に尽力された紡績王「第十世伊藤伝七」の別邸が、
国の登録有形文化財でもある歴史的な建造物を修復し、
本年5月に新たな三重の繁栄の拠点「伝七邸」として再生いたしました。
その伝七邸のお庭の専属庭師が京都府長岡京市の造園業「株式会社梅鉢園」様で、今回の大規模な改修に伴い、梅鉢園の梅野様のご依頼で弊社も伝七邸のお庭の改修に「竹垣施工業者」として携わらせて頂きました。
我々が訪れた初日、庭の中がすでに整理されており配管工事がされていました。
まだ何もない状態。ここから新たなお庭造りが始まりました。
室内からの景色に隣の建物が入っていたため、ブロック塀の上に高さ1mの「御簾垣」を施工しその上に瓦を乗せました。
下のブロック塀を隠すようにブロック塀の前に「杉皮垣」を施工しました。
他にも「建仁寺垣」「四つ目垣」「枝折り戸」「筧」とお庭の隅々まで「竹」を設えて頂きました。
このお庭には梅野さんの気の効いた仕掛けがたくさんあり、斜めに据えた石、水琴窟、小さな瓦など、見てて楽しいお庭になっています。
- お庭への入り口、枝折り戸
- 大きなお庭にはいくつもの仕掛けが・・・。
- お庭の最背面でお庭を引き立てる「竹垣」
- 瓦を使った設え
- 瓦のオブジェ
- 宙に浮いたように見せている石。
- 青々とした苔
- 手水鉢の下には水琴窟が。
- 「枝折り戸」の留め具に「竹の輪っか」
- ガラスに映る景色にも「竹垣」
この度お世話になりました、株式会社梅鉢園の梅野様やスタッフさま、伝七邸の皆さま、ありがとうございました。
伝七プロジェクト様と同様に、今後の100年に向けて、我々長岡銘竹はプロの竹垣集団として日本の伝統的な庭を継承していくことを目指して活動しています。