京都新聞コラムVol.8『竹に灯るひかり』2022.9.13 真下彰宏

弊社代表の真下彰宏が京都新聞洛西版のコラムを執筆しております。

ぜひご一読ください。

 

『竹に灯るひかり』

来る9月18日は「何の日」か知ってますか?まだ知らない方が多いですが、9月18日は『世界竹の日』なんです。日本では「竹の日」といえば7月7日をイメージしますが、2009918日にタイで開催された第8回世界竹会議において制定されています。世界中でこの日は竹に関するお祭り事が執り行われています。

毎年生えてくる竹は近年SDGsの観点からプラスチック素材に置き換わる素材として今世界中のあらゆる産業から非常に興味深く注目されている素材です。

そんな竹ですが、みなさんの中には竹に触ったことが無い!って方も多く無いんではないでしょうか?いや、もったいない!近くにたくさん生えてるのに、触ったことが無いって実にもったいない。筍や京銘竹などは、おとくにを代表する名産品です。さらに世界中から見れば、日本の竹工芸品は素晴らしいと絶賛されています。

茶道や華道、剣道や弓道などの道具にも竹は使われていますが、昔から日本の伝統文化を支えてきたのが『竹』なんです。そんな竹が、いま世界中を虜にしています。

今年の9月18日の世界竹の日は、47都道府県で全国一斉に竹あかりが灯されます。私も京都の竹あかりを灯すお手伝いをしています。京都の玄関口である京都駅ビルの屋上庭園から、世界中へ『竹あかり』を発信します。竹に灯るひかりの力で、日本中さらに国境を超えて世界中を繋ぎ希望のメッセージを伝えようというプロジェクトです。

今年は私の母校である長岡第三中学校の生徒さんや長岡京市にある立命館高校の学生さんなど乙訓地域の学生さんもたくさんお手伝いしてくれました!竹あかりは放置竹林を片付けるところから始まっています。みんなで汗をかきながら竹を切り、みんなでひとつひとつ丁寧に穴を開けて作ります。竹から溢れるひかりは幻想的であたたかくて優しくて・・・。みなさんが竹あかりを見て、優しい気持ちになってもらえると嬉しいです。ひかりの温かみを感じ、心温まる時間をお過ごしください。今だからこそ世界中の人が心と心で繋がり、互いに歩み寄れる世界を実現していければいいですね。そう願っています。

そして、乙訓地域の竹あかりといえば『かぐやの夕べ』ですね!10月22日・23日と開催です。昨年までのオンライン配信では無く、今年は現地開催となるそうです。竹垣職人の私もかぐやの夕べに間に合うように竹の径の竹垣制作に参加し、キレイな竹垣を作って皆様のお越しをお待ちしています!

(京都新聞洛西版2022.9.13)