放置竹林の“竹”の利活用ワークショップで竹垣制作を行いました!



 

放置竹林のの利活用ワークショップを開催しました!

長岡銘竹、竹垣職人の真下です。
今回はワークショップに講師としてお招きいただきましたのでその内容をブログでお伝えさせていただきます!

 

2/10月曜日、冬真っ只中!

 

久しぶりに淡路島を訪れました!
竹垣&竹編みの竹工芸ワークショップにチャレンジ

もう10年くらい前、徳島に竹垣の施工へ行った際立ち寄った以来かな?
いいなぁ、この感じ、この雰囲気。
島へ続く大きな橋「明石海峡大橋」を渡り、インターを出て、山々に囲まれた地元の道を走りながらそう思った。
山と海に囲まれた淡路島の空気がどこかのんびりとした雰囲気でとてもいい。


今回の淡路島訪問の目的は

「放置竹林の竹を竹材として使うためのワークショップをしたい!」


現在、日本のどの地域でもあるのかもしれない
放置竹林

昔は、箸やカゴや器、農業や園芸資材として日常の中で使っていた竹製品も、今の世の中ではあまり見る事がなくなりました。

その背景には、海外からの安価な輸入品や大量生産出来るビニール製品などにその場を奪われた事にあります。
その結果、日本の竹は使われる事が無くなり、竹藪の竹は増え放題。
地権者も高齢となり整備が行き届かず、増えた竹を管理出来ず荒れた竹林の「放置竹林」が日本中に有ると言われています。

そんな竹の利活用って出来ないのかと相談して頂いたのが、今回声をかけてくれた山中問答(さんちゅうもんどう)さん

山中問答さんは、「私たちは 山の奥にこそ大切なものがあるのを知っています。多くは語りません。山と人とをつなぐ活動です。」とおっしゃられているように、山での活動を主としたメンバーが集まって活動されています。
山中問答さんの活動はこちら


今回の相談内容は、

1、この地域では、イノシシが畑を荒らして農作物を食べ荒らしてしまうため電柵をしているがその距離も相当長いので管理もお金も大変だと。そこに「放置竹林」の竹を使って竹垣が出来ないかな?そうすればイノシシから大事な農作物が守れるのでは!?

2、「放置竹林」の整備をした時に切った竹を使って、商品を作り、販売したい。ただ竹藪の掃除をするのではなく、竹がお金になる。そんな循環型の仕組みをつくる事で「放置竹林」が無くなるのでないか!?

これは素晴らしいご提案だと感じましたので、僕の出来る事は応援したいと心から思い、京都から竹工芸の仲間を連れてこの日を迎えました。
思いに賛同してくれて、京都から一緒に参加してくれた喜節の細川さん。

竹垣&竹編みの竹工芸ワークショップにチャレンジ
竹編みのスペシャリストです!喜節さんのfbページはこちら


山中問答さんに企画頂きましたワークショップは、当日までに満員御礼でした。
午前は竹を割って竹垣作りに挑戦
午後は
竹編みで鍋敷き作りに挑戦
どちらも遠方からたくさんの方々がお集まり頂き、賑やかに開催する事が出来ました。

・竹を割って竹垣作りに挑戦

イノシシから農作物を守るための竹垣って事でしたので、数々ある竹垣の中から、向日市の竹の径(たけのみち)にもある「深田垣」という竹垣作りにチャレンジしました。

菊割りという道具を使えば、ある程度均等に竹を割る事が出来ます。
参加者のみなさまの熱心さには驚きました!
それぞれがご自分の畑やお庭、経営されてる民宿やお店での活用を考えておられるようで、楽しみながらも、実際に作る時を想定されながら作っておられました。


・竹編みで鍋敷き作りに挑戦

編み方さえ覚えれば、ある程度簡単に編める鍋敷き作りにチャレンジ!

一家に一個、こんな鍋敷きいいですねー。
長年使っていけば使用感も出て、さらに愛着がわきそうです!
完成品をみるととても複雑ですが、やってみると・・・これまた複雑w
ですが、全員しっかりと完成できました!

 

どちらのワークショップも、参加者の皆さん、企画して頂きました山中問答さんにも大変喜んで頂けました!
当日の限られた時間の中での開催ということで、事前にある程度の準備をしておりました。
ですが、その事前準備こそが実は1番大変な作業です。
竹垣作りの場合、材料がたくさん必要なので竹藪でたくさん竹を切ること。
竹編みの場合には、編む材料をつくる事。
竹藪での重労働や竹を均一に割る深い技術が必要ですが、これらが出来るようになるには数々の経験も必要になります。年数はかかるかもしれません。
ですが、この日参加頂きましたみなさんからは、それを克服していくようなエネルギーをもった方々ばかりだと感じましたので、今後は淡路島のいろんなところで竹垣や竹製品が増えていくように感じました。

僕らがこのように伝えていく事で喜んで頂ける方がいたり、竹を知って活用して頂ける方がいたりする事は、とても嬉しい体験でした。

また他の場所での開催も、熱意あるご依頼頂けたらやらせて頂きたいです!!

最後に、
これ『竹』って漢字に見えませんか??
竹垣&竹編みの竹工芸ワークショップにチャレンジ

参加者の皆様とも一緒に「竹ポーズ」で決めました!

竹垣&竹編みの竹工芸ワークショップにチャレンジ
参加者の皆様、企画いただいた山中問答の関係者の皆様、本当にありがとうございました!
寒い中、お疲れ様でした^ ^

 

<真下彰宏プロフィール>

竹工芸 竹垣職人
京もの認定工芸士

1977年横浜生まれ。5歳の頃に京都府長岡京市へ移り住み、「竹」と身近に育つ。
京都伝統工芸専門校で竹工芸を学び、卒業後1998年に長岡銘竹株式会社に入社。入社以来、師である三島一郎(京の名工)に師事し、竹垣製作に従事する。主な仕事に、桂離宮、京都迎賓館、平安神宮、松花堂庭園などがある。2015年3月、京都府知事より、「京もの認定工芸士」に認定される。現在、アメリカやイタリアで竹垣製作や実演をするなど、海外での竹工芸の普及を目指している。

 

経歴

2013年 バンブーデザインコンペ 奨励賞

2014年 竹工芸公募展in京都2014   京都市産業技術研究所長賞

2015年 竹工芸公募展in京都2015 佳賞

2015年 京都府知事より「京もの認定工芸士」に認定される。

2016年 バンブーデザインコンペ 奨励賞

2016年 米国イリノイ州ロックフォードのアンダーソン日本庭園のjapanese festivalに参加し、竹垣製作実演をする。

2017年    米国イリノイ州ロックフォードのアンダーソン日本庭園で、竹垣を製作する。japanese festivalに参加し、竹垣製作実演をする。

2017年 イタリア・ローマでギャラリー「DOOZO」にて、竹垣製作実演・講演・ワークショップをする。

2018年 米国ミズーリ州セントルイスのミズーリ植物園で、竹垣を製作する。japanese festivalに参加し、竹垣製作実演をする。

2018年 地元長岡京市のイルミネーションイベントで竹のオブジェ製作に携わる。

2019年 米国フロリダ州モリカミ庭園で、竹垣製作実演・講演・ワークショップをする。

2019年 イタリア・ローマでギャラリー「DOOZO」にて、竹垣製作実演・講演・ワークショップをする。

2019年 地元長岡京市のイルミネーションイベントで竹のオブジェ製作に携わる。