弊社のホームページのお問い合わせフォームに、東京にお住いの中学生から竹垣についてのお問い合わせを頂きました。
「この度学校行事で京都奈良に各々テーマを決めて行くのですが僕は
回答してるうちに頭の中のイメージが文章として整理出来たような事もあり、よいきっかけになりました。お問い合わせ頂き、ありがとうございました。
以下が、弊社から中学生のご質問者様への回答になります。
この度は、ホームページよりお問い合わせ頂きまして、ありがとうございます。
ご質問の回答を簡単ではありますが記載しておりますのでご確認ください。
①代々伝わるお店発祥の頃の竹垣の作り方 など受け継がれているものが文書などで昔から残っていますか?(残っている場合何年頃のものですか?)
・文書はありません。全て、職人から職人へ伝わっている技で竹垣を作っています。
②京都奈良のいわゆる観光名所で竹垣を作った箇所はありますか?ある場合場所と年度、いつも依頼が来ることになっているものですか?
・桂離宮の竹枝離宮垣 13年前
・八幡市 松花堂庭園の昭乗垣 5年前
国や行政の所有のものは入札により業者が選定されますので、いつもということはございません。選定された業者から下請けにまわることがよくありますが、その際に弊社を選んで頂ける事が多くございます。そのため、実績は多数ありますが、公表出来ないものがほとんどです。
③竹が色あせる速さは、日光 湿度 風通し 気温で変わるそうだが 人が色あせる速度を環境を考えることによって調整していますか?
・色あせる事を気にするよりも、いかにその空間に調和させるかを意識しています。
④竹の色がなるべく変わらないように努力や工夫をしますか?自然に色が変わるのは自然にまかせていますか?
・竹垣の場合、竹の色の変化や竹の劣化は、わびさびと捉えます。変わらないのがよいなら、竹に似せたプラスチック製品で作ればよいです。変わるからからこそ、天然素材を使う意味があると考えています。
⑤良い竹の確保は昔に比べて難しいですか?
・そうですね。昔と比べ竹の消費量は桁違いに減っています。そのため、手が行き届かずに整備された竹林の数はそう多くはありません。竹林の中で竹と竹が擦れあうだけで傷が出来てしまうので傷のない真っ直ぐな竹というのはなかなかありません。
⑥関東の庭園などの竹垣は観に行きました。本場京都に実際に行く ことでしか発見できないことがあるとしたら何だと思いますか?
・京都の竹垣と一言で言っても、作る業者は何社かあります。また竹垣を極めていない業者さんの手によって作られるものも多々あります。見て頂きたいのは‘本物の竹垣’で、他の地域よりは京都には本物が多いと思います。
あと、化粧縄の結び方は関東風・関西風とあります。
以上になります。参考になりましたでしょうか?
このメールに対し、ご質問者様から返信がありました。